ホーム > nepia 千のトイレプロジェクト2008 : 活動視察レポート
トイレがつくられていく様子を、そして、そこで生まれる笑顔を、この目で確かめたい。2008年12月初旬、nepia 千のトイレプロジェクトチームは、東ティモールを再度訪れ、今回の支援の進捗状況を、細かく視察してきました。
家庭用のトイレは、家族の暮らす家のそばに立てられます。必要な便器やセメントなどの資材はユニセフが提供し、ユニセフと地元NGOの指導・協力のもと、住民たちが主体となって、トイレづくりが行われています。住民たちが自らトイレの建設に関わることでトイレの大切さを肌で感じ、長く綺麗に使われていくように、プロジェクトは進められています。
NGOの指導の下、トイレの穴掘りを行う様子。
掘削の作業に必要な水を運んでいるところです。
また、トイレづくりの行われる村や学校では、衛生習慣の普及啓蒙の活動も合わせて行い、衛生的で健康な生活を続けられるように指導していきます。今回のプロジェクトでは、衛生習慣の普及・定着のための啓蒙活動、コミュニケーション活動も、幅広く実施。学校での衛生教育も進められています。
NGOのスタッフが村の人たちに衛生習慣の普及活動を行っています。
学校での衛生教育の様子。
つくられたトイレを視察していく中で、うれしい驚きもありました。オリジナルの工夫がほどこされたトイレと出会ったのです。たとえば、トイレまでの道を綺麗に整えたもの(トイレロード?)や、入り口に小石を敷いて靴の泥を落とせるようにしたもの、雨水を利用できるようにしたもの・・・。そうした工夫をうれしそうに話してくれる笑顔や、できあがったばかりのトイレを見せてくれる誇らしげな表情と出会うたび、このプロジェクトに賛同し、日本でネピア商品を購入していただいたみなさまの想いが、東ティモールのひとりひとりの笑顔や未来に確かにつながっている、そう強く実感しました。
完成した家庭用トイレ。
天井や囲いは、住民みんなで身近にあるものを使ってつくりました。
子どもとその家族13,000人以上がトイレを使えるようになります。
トイレができた村の子どもたち。
トイレの隣りには、たくさんの笑顔がありました。
今回の視察では、家庭にトイレができた方々にインタビューを行ったのですが、そこでは、喜びにあふれるたくさんの声を聞くことができました。村の方々の声を、いくつか、ご紹介します。