世界には、汚れた水とトイレの不備からおなかをこわし、脱水症状などで命を落としている子どもたちがいます。その事実に対し、トイレットペーパーを届ける企業として、できることはなんだろう。王子ネピアは、以前から、うんちをテーマに、社会への貢献を進めてきました。2007年からは、日本トイレ研究所とともに、うんちを通して命や健康を考える「うんち教室」を、日本国内の小学生に向けてスタート。その思いをさらに広げ、2008年に立ち上げたのが、ユニセフの活動を支援する「nepia 千のトイレプロジェクト」です。
支援対象国は、「いま」支援が求められている、アジアでいちばん若い国、東ティモールに決定。毎年、キャンペーン期間を定め、その期間中のネピア商品の売上の一部で、家庭でのトイレづくりなどを支援し、病気の原因となる屋外排泄の根絶を目指しています。
プロジェクトを開始した2008年時点では、下痢による脱水症状などで命を落とす子どもたちは、世界で毎年およそ150万人と言われていましたが、2017年時点では、およそ36万人に減少。東ティモールでも衛生環境は徐々に改善され、近年ではトイレの普及、屋外排泄根絶の機運が急速に高まりつつあります。
私たちにとっては、あたりまえのトイレが、あたりまえではない国もある。nepia千のトイレプロジェクトは、東ティモールの子どもたちとその家族の命と健康を守るプロジェクトです。