ホーム > 第6フェーズ:今年の取り組みと目標
nepia 千のトイレプロジェクトの東ティモール支援の取り組みは6年目を迎えます。
2008年の開始以来、多くのみなさまのご支持をいただき、毎年のキャンペーンでは目標を超える寄付金額を達成。2013年8月現在、4,700を超えるトイレが完成し、さらに1,000以上の新しいトイレの建設を予定していますが、東ティモールの水と衛生の状況は、まだまだ厳しい状態にあります。さらに、多くの人たちにトイレを広げていくために力を入れなければいけないのは、トイレを使う正しい衛生習慣の普及と、トイレを自分たちでつくっていける技術の指導です。
本年度のプロジェクトの目標達成に向けて、以下の活動が予定されています。
村人たちが主導となって衛生的な環境をつくっていく「CLTS」では、NGO スタッフや村のリーダーの、説得力のある、強い促進能力やサポートが成功の鍵となります。
現地NGO スタッフや対象コミュニティのリーダーはトレーニングを受け、どのように村の人々に屋外排泄の根絶を促していくかを学びます。
※CLTSについては以下のページで詳しく解説しています。>>トイレができるまで
屋外排泄根絶(ODF)村の実現には、「プレ・トリガリング」、「トリガリング」、「ポスト・トリガリング」(※トリガリングは、屋外排泄の問題やトイレの必要性への気づきを促すワークショップ)、「スケールアップ」などの一連の活動を伴います。NGOは支援対象地でファシリテーターとして活動し、ユニセフは技術指導を行います。状況により様々ですが、村が屋外排泄根絶を実現し、宣言するまで、およそ5~8 ヶ月かかります。
衛生促進活動は村および学校で行われます。「屋外排泄の廃止」と「石けんを使った手洗い」のメッセージは、CLTS トリガリング、村でのミーティング、保健所での保健活動、学校の授業、世界手洗いの日の活動、地元のラジオ放送などを通じて広められます。また、竹や容器などの地元資材を使用して手洗い場をつくる方法を教えるため、村を対象とした講習会も実施されます。これらの活動を支える、ポスター等も印刷されます。
©UNICEF/Timor-Leste
衛生促進活動に加え、給水設備の建設も衛生プログラムの支援には不可欠です。屋外排泄を根絶したコミュニティは優先的に給水設備が建設されます。
各村では、プロジェクトの開始時に、計画会議が開かれます。村は、どのように活動を実施していくか行動計画を作成し、村のリーダーや他のコミュニティの代表者は現地のNGO とともにプロジェクトの実施を監督します。ユニセフのスタッフはモニタリングのため定期的に現地を訪問し、計画通りにプロジェクトが行われるよう技術的なアドバイスを行います。
©UNICEF/Timor-Leste