ホーム > nepia 千のトイレプロジェクト2010 : 視察レポート > 小松 尚樹
今回の視察を通して、想像以上に、いろいろなことを見て、知ることができました。自分の人生においても、かけがえのない経験になったと感じています。
今回の視察を通して、単純にトイレを作って提供しているのでは無く、トイレの必要性に住民自らが気づく衛生教育からはじめていることを知りました。『魚をあげれば一日、釣竿をあげれば一生』という例えを使われ、なるほどと納得できました。しかし、習慣を変えていくということは、非常に根気のいる作業だと思います。よって、ユニセフの方の地道な努力により、このプロジェクトは成り立っており、当社からの寄付が無駄にならないよう、使用していただいていることがはっきり分かりました。その努力の先には、千に留まらない数のトイレができ、数十年先まで続くトイレがあるのだろうと思います。
また、自分が現地で取材をさせていただいた家族の方にも、子供を亡くした方がいらっしゃいました。日本では考えられないほど身近に死という現実があって、身につまされる思いがしました。視察に行くまで、トイレができるということは、生活水準が単純に向上することであると思っておりました。しかし、トイレを作るということは、衛生状態を向上させ、命を救うことであると気付かされました。一日も早くこの国が水と衛生面で困らずに、平和で子供達の笑顔あふれる暮らしになってほしいと心から願いました。
東ティモールという国に関わることができた以上、この国の行く末を今後も見守っていきたいと思います。また、王子ネピアはこんなにも素晴らしい社会貢献活動を行っているのだと、胸を張って営業活動に望みたいと思います。
王子ネピアは、2010年より、自社が取り組む社会貢献活動を社員一丸となって推進すべく、社内公募による「CSRサポートスタッフ制度」を新設しました。希望者から選ばれた一般社員が、プロジェクトの視察メンバーとして東ティモールを訪問。自分の目で見てきた現地の様子を、日本国内の「うんち教室」などの活動を通じて、伝えていきます。