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アイレウ県ラハエ村、今までにつくられたトイレの視察。
この村では、プロジェクトの第2フェーズ(2009-2010年)での支援が行われ、家庭用のトイレづくりの他、学校の給水設備の修理などが行われました。
まずは村の小学校を訪問。修理され、使えるようになった給水設備には、2.5km離れた湧き水から水を引き、タンクに貯めており、トイレや手洗いに利用しています。学校の生徒が利用するほか、近隣の35世帯(約350人)の家庭も利用しているそうです。
小学校の先生は「昔は生徒たちが川まで水を汲みに行っていました。以前は下痢や肺炎など様々な病気が生徒たちの間に蔓延していましたが、専用の水道が引かれ、子どもたちの健康状態が大きく改善されました。」と言っていました。
また、生徒のクリスティーナちゃんは、「昔はよく下痢をしていましたが、今はほとんどならなくなりました。川に水を汲みに行かなくてもいいし、手も洗えてうれしいです。」と微笑んでいました。
次に、村の家庭用トイレを視察しました。
この村では、資材提供型の支援が行われ、120の家庭用トイレが建設されました。4軒の家庭を訪問した結果、2軒はトイレを継続して使用しており、残りの2件は現在トイレを使用していないことが分かりました。
トイレを現在も使用しているアントニオさんは、こう話してくれました。
「トイレは3年前につくりました。資材提供を受け、つくり方を教えてもらい、自分でつくりました。私たちのために支援してくださり、本当に嬉しいです。水は川から汲んできます。今後は、もっといいトイレを作りたいと思います。」
一方、現在トイレを使用していないアウグストゥスさんは、その理由をこう話してくれました。
「2010年にトイレが出来たがほとんど使っていません。何故なら別のNGOに支援してもらった水道が壊れて使えないからです。川から水を運ぶのはとても大変で面倒臭いので、用を足すときは家の近所でしています。下痢をすることがよくあります。」
また、トイレを使用していないもう1軒の家庭では、倒木の影響でトイレの便槽が壊れて使えなくなってしまったため、現在は近所のトイレを借りて使っていますが、いずれ修理するつもりだそうです。
支援によって出来上がったトイレや、修理された給水設備が、村の人々の健康に大きく役立てられていることを知ることができました。その一方で、トイレが使用され続けるためには、水へのアクセスを良くすること、トイレの必要性を知るためのトリガリングや衛生教育が非常に重要だということを理解しました。