今年の活動

現地からのレポート

グループ手洗い-学校での安全な衛生習慣促進のための取り組み

東ティモールの大人にとって手洗いは未だに当たり前の習慣ではありません。グループ手洗い施設は生徒たちに学校給食の前に石けんで手を洗うモチベーションを与え、親やほかのコミュニティの友達に手洗いの習慣を紹介するのを促進するひとつの方法です。

「手を洗うことはとても簡単な行為です。しかし、人々の健康、とくに子どもの健康に大きなインパクトを与えます。彼らは学校で石けんを使って手洗いをすることによって理科の勉強をしているだけでなく、彼ら自身で健康的な環境をつくりだす方法を学んでいるのです。」と、新たに手洗い施設を設立した学校の開所式で保健省のMaria do Ceuさんは言いました。
手洗い施設は公共事業省のGastão Francisco de Sousa、保健省のMaria do Ceu、教育省のDulce de Jesus Soares、東ティモールユニセフ事務所代表のDesiree M. Jongsmaの出席のもと2015年4月15日に使い始められました。  

今回の新しい手洗い施設は生徒たちに喜びをもたらしています。「以前は施設が限られていたため、手洗いのチャンスを獲得するのに友達とよくけんかをしていました。でも今は石けんと流れている水を使ってグループで手を洗うことができます。手洗いは病気から自分を守るためにとても大切なことだと気づきました。」と6年生のJanova Senhorinha da Costa Freitasさん は言いました。
「私は子どもたちが手洗いの効果を学び、石けんを使って手を洗っているのを見ると幸せに感じます。子どもたちは私に家で手洗いをするように促してきます」と2人の子どもをもつ24歳の母親Maria Antoniaさんは言いました。
ユニセフは、学校でグループ手洗い施設の拡大に取り組む東ティモール政府を支援するために全力を尽くします。これが子どもたちに健康的な衛生習慣を教えるもっとも効果的で有効な方法のひとつなのです。