ホーム > 第6フェーズ:成果レポート
第6フェーズで計画されていた全ての活動が完了、目標が達成されました。
第6フェーズ期間中、アイレウ県、エルメラ県、オエクシ県、アイナロ県で、当初目標としていた1,250基のトイレ建設を225%上回る2,821基の家庭用トイレが建設されました。 屋外排泄根絶を認められ、宣言を行った集落の数は目標の20集落に対して46集落となりました。
第6フェーズ期間中、フォローアップトリガリングが16集落(オエクシ県の7集落、エルメラ県の10集落)で実施されました。プロジェクト期間中にトリガリングを受けた60のコミュニティのうち23のコミュニティは、ユニセフやパートナーによって資材提供を受けたトイレを所有する、前年プロジェクトからの参加でした(特に2006年の緊急支援)。
これらのコミュニティでのトイレの普及率は60%と比較的に高いものの、エルメラ県の保健所スタッフによると、彼らは常にトイレを使用しているわけではないとのことです。(家にいるときだけトイレを使用し、外出中は茂みや小川でしているそうです)それが原因で下痢は未だ多いままです。
全員が屋外排泄根絶の習慣を厳密に守ることを徹底するためにCLTS活動を行い、トイレの使用率を改善する必要性があります。
写真4:2015年3月ボボナロ県で実施された CLTSトリガリング
また2013年ユニセフがトイレの使用調査を実施し、トイレが100%普及しているコミュニティでも屋外排泄率が高いことが判明しました。常にトイレを使用し、屋外排泄根絶の習慣を継続していると報告されたのはわずか18%でした。
NGOの活動は安全な衛生習慣促進のためのSISCA(月に1度保健所のスタッフが集落レベルの健康アウトリーチ活動を実施)の機会を利用しています。とくに、日常的に小児保健関連の問題(免疫、母乳育児、栄養)でSISCAを訪れる幼い子どもをもつ母親を対象としています。
第6フェーズ期間中、NGOパートナー は47集落5,000世帯で衛生促進キャンペーンを実施しました。
エルメラ県とオエクシ県でNGOパートナーの実施する衛生促進セッションには10の学校が参加しました(王子ネピアの支援を通じて「水と衛生」施設が建設された学校も含まれています)。保健省の健康促進局(PSH)のサポートで教育省の共立学校保健局も2014年にユニセフが支援した21の学校の教員に向けた衛生促進セッションを開催しました。その後、教員は子どもたちに授業で衛生促進セッションを行いました。子どもたちが遊んだり、衛生に関する情報を学ぶための大きいサイズ(5m×5m)の“ヘビとはしごゲーム” などIEC(情報・教育・コミュニケーション) 教材も提供しました。
写真8: エルメラ県ライラコレテン村の衛生キャンペーン
写真 9: オエクシ県ハウナアナ村の12歳の少女 地元で作られた手洗い施設で石けんを使って手を洗っています
写真10:エルメラ県の学校で実施されたNGO、HIMによる衛生促進活動