nepia 千のトイレプロジェクト2011

成果レポート

第4フェーズで計画されていた全ての活動が完了し、目標の達成につながりました。

CLTS(Community-Led Total Sanitation)の実施

NGO のスタッフは信頼関係づくり、トリガリング・エクササイズ、トイレの建設とトイレの使用を確実に行うためにトリガリング後のフォローアップなど、CLTS アプローチに従い一連の活動を実施しました。本プロジェクトの期間中に39 回のトリガリングを実施したところ、31 コミュニティのうち約2/3 にあたる21 コミュニティが1 回のトリガリングでトイレづくりに意欲を示しましたが、10 コミュニティではトリガリングを2 回実施しました。

最初のトリガリング・エクササイズで参加者が少ない場合や、コミュニティの先頭に立ってメンバーを動機付ける役割を担うナチュラル・リーダーが参加していない場合、そのコミュニティでは複数回のトリガリングの実施が必要でした。トリガリングを成功させるには、コミュニティのリーダーや、やる気のあるコミュニティメンバーの参加が欠かせないことがわかりました。

©UNICEF/Timor-Leste

コミュニティの住民が、家や道路、水源の場所、排泄している場所に印をつけながら村の地図を描いています

トリガリングが行われたコミュニティ(2013年1月~9月)

屋外排泄根絶コミュニティの設立

プロジェクト期間中に、新たに13 コミュニティが屋外排泄根絶の検証を受け、屋外排泄根絶の宣言をしました。 コミュニティでは県の保健サービス局が定めたガイドラインに沿って水と衛生プログラム実施委員会による検証プロセスが行われ、そのプロセスを経て屋外排泄の根絶が宣言されます。

全ての検証基準を満たしたコミュニティには認定証が贈られます。 屋外排泄の根絶が認められると、屋外排泄根絶地域であることを宣言するためにセレモニーが村で開催され、集落長や村長が、「屋外排泄ゼロ」の状態を維持することを誓います。 コミュニティを屋外排泄の根絶に導くCLTS の全てのプロセスにおいて、人々の参加、集団での意思決定、オーナーシップは重要な要素です。 下の写真は水と衛生プログラム実施委員会による屋外排泄根絶の検証の様子です。県の当局者によって屋外排泄根絶村として認定されました。

©UNICEF/Timor-Leste

水と衛生プロジェクト実施委員会による屋外排泄根絶の調査(アイレウ県 Acubilitoho村にて)

第4フェーズの対象コミュニティ