ホーム > 第4フェーズ:現地からのレポート
アイレウ県、アスビリトホ(Acubilitoho) 村では、千のトイレプロジェクト第4フェーズの支援によって、村人たち自身に よるトイレづくりが行われました。2013年3月、Quiriquei集落 とAcumata集落は、すべての家に家庭用トイレが建設・使用されているこ とが認められ、屋外排泄根絶コミュニティに認定されました。家庭用トイレの完成とほぼ同時期に、ユニセフの支援で給水設備ができたAcumata集落。住民のくらしや衛生習慣に大きな変化がうまれています。
Acumata集落に住むルシア・ペレイラさんの家族もト リガリングに参加して、トイレの建設を決意しました。ペレイラさんは、その時の様子を話してくれました。
“ユニセフと共に活動しているNGOのAMARが開いた集会ではとても恥ずかしい気持ちになりました。だって、私たちが日頃どこで排泄しているのかNGOスタッフに教えなければならないなんて知らなかったものですから。でも、あちこちで排泄することによって、自分たち自身で水や手、そして食べ物までも汚してしまっていることをその集会で初めて知りました。”
“集会のあと、全員がトイレを建設することに賛成しました。集落の全ての家庭にトイレができるまでには約6ヶ月かかりました。”
トイレの前に立つルシアさんと息子のジョシュアくん
ルシアさん夫婦は、先ず、手に入る木材や竹を使ってトイレをつくり、そのトイレを1ヶ月ほど使いました。
その後、ルシアさんのコミュニティに水道設備が完成したとき、Acumata集落では全ての住民がトイレを使用していることが確認されていたため、政府の補助金プログラムによって、無料でセメントや鉄の棒、プラスティックの管、(しゃがみこむタイプの)便器が提供されました。ルシアさんは現在家族で使っている改善された注水式水洗トイレ(pour-flush式トイレ)を指さしながら話してくれました。
“水道設備ができたおかげで、料理や、お皿を洗うため、そして飲むために十分な水が確保できています。それに、トイレを清潔に保つこともできています。”
ルシアさんの家族が使用する
トイレの内部に設置された手洗施設
“私たちは、私たちの家族と村の暮らしをより良いものにしてくださったネピアさんとユニセフに感謝しています。”