ホーム > nepia 千のトイレプロジェクト2009 : プロジェクト進捗レポート3
プロジェクト進捗レポート3
ユニセフ・東ティモール事務所スタッフとのQ&A
2009年6月の東ティモール視察の際に、みなさまからいただいた質問をユニセフ・東ティモール事務所のスタッフの方に聞いてきました。今回は、その回答をご紹介いたします。
村レベルだと、村長(Chief of Suco、Chief of Aldeia)にまず話をします。
村がSucoで、準村がAldeiaになります。(Aldeiaの方がSucoより小さい行政単位です)
現場でプロジェクトを指揮するユニセフのパートナーNGOがサポートして、準村(Aldeia)レベルでトイレ作りのためのコミュニティグループを作ります。
準村の大きさにより、その中でいくつかのサブグループも作られます。
サブグループは
・ 建設工事に必要な労働力の提供
・ 下水槽のための穴の準備
・ 石、木材などの地元で調達できる建設資材の収集
・ サブグループ内の連携
を行います。
また、サブグループ内には、NGOと各世帯をつなぐ調整役がもうけられます。
ほとんどの村人は専業農家です。
NGOの技術スタッフがトイレ建設の指導を行い、建設は村人たち自身で行います。
トイレの壁(囲い)の建設は、近くの森に生えている竹や木を使うことが多いです。
村人の中にれんが職人などがいる場合、れんがを使うこともあります。
東ティモールでは、一般的に男性が建物を作り、女性がそれをサポートします。
トイレ建設工事の際は、通常は、男性が工事にたずさわり、女性は食事を作ったり、物を運ぶのを手伝います。
NGOスタッフが各家庭をまわって世帯人口や現在の衛生習慣などの状況を調査します。
この情報に基づき、現場スタッフは各家庭を周って、問題や課題について話し合い、各家庭の状況にもとづいたアドバイスを提供します。
さらに、NGOスタッフは「参加型開発計画作り」という農村開発手法を用いた村の地図作りも行います。地図には各家庭の人数が記録されます。
農村部は、インフラも整備されておらず、人口の把握が難しく、世帯数や人口、村の実態調査なども、プロジェクトを村レベルで始める前に行う大事な活動のひとつとなっています。
各家庭の状況に応じた指導を行います。
たとえば、うんちやおしっこから手・口へと通じる病気の感染ルートや、石けんをつかった手洗いの指導などです。
村での活動のようすなどを、これからもみなさんに定期的にお伝えしていく予定です。
プロジェクトへの応援をどうぞよろしくお願いします。