nepia 千のトイレプロジェクト2010

進捗レポート

2010年10月26日

今年の支援対象となるのはエルメラ県、アイレウ県、リキサ県の3つ。このうちエルメラ県、リキサ県は、東ティモールの中でも5歳未満児死亡率が高い地域の一つです。2009年の最新の調査では、過去10年間の5歳未満児死亡率が都市部で1,000人あたり61人、農村部で87人であるのに対し、エルメラは102人、リキサは101人と平均を超えています。(アイレウは76人)

第一フェーズの支援対象となる、エルメラ、アイレウではプロジェクトを実施する12の村が決まりました。支援対象の村は、(1)衛生状況を改善させたいという住民の意識が高いこと、(2)水と衛生局の重点地域であること(ニーズが高い)、(3)既存の支援地域と隣接していること、(4)衛生習慣を促進するにあたり、水源が近くにあること(既に給水設備があったり、小規模の修復で利用可能になること)といった基準で選ばれます。

© UNICEF/Timor-Leste/2010

支援対象に選ばれた村での実際の活動は、2010年10月からスタートしました。今年のプロジェクトから、コミュニティ(住民)が主体となって衛生的な習慣をみにつけ、屋外での排泄を根絶するアプローチが導入されています。トイレの建設にすぐ着手するのではなく、まずは衛生的な生活を送ることの大切さと、そして具体的にどのような活動を進めればよいかを、住民が時間をかけて理解し、行動に移せるように指導する活動から始まります。エルメラでは、衛生向上活動に参加した住民が、一基目のトイレを作るために、便槽用の穴ほりに着手しました。

第二フェーズの活動はリキサ県を対象に、2011年から開始される予定です。(支援対象の村はこれから選定されます)

2010年10月現在の対象村の一覧(第一フェーズ)

コミュニティ
(準村・集落)
世帯数
1 Borhei Hum Boe Ermera Ermera 132
2 Hatali 100
3 Poe-ana 161
4 Dirlau 41
5 Taoli/Aitura Estado 95
6 Moris Mesak 75
7 Railakan 41
8 Tasaquina 61
9 Fatulau Faturasa Remexio Aileu 72
10 Caitasa 54
11 Raimerahei 65
12 Berelisu 70
合計 967